ソフトバンクの携帯料金や端末代が払えない／ソフトバンクの債務整理

1.はじめに：ソフトバンクの支払いに困っていませんか？

ソフトバンクの携帯電話やスマートフォンは、生活に欠かせない重要なツールです。しかし、突然の収入減や予期せぬ出費により、携帯料金や端末代金の支払いが難しくなることもあります。

「滞納が続いていて連絡が来てしまった…」
「分割払いが苦しいけどどうしたら…」
「ソフトバンクの債務整理ってできるの？ブラックリストに載るの？」

こうした不安を抱えている方も多いでしょう。

この記事では、ソフトバンクに関連する債務（携帯料金・端末代）を整理・解決する方法を、法律知識に基づきわかりやすく解説します。さらに、債務整理に関する注意点、リスク、ソフトバンクの和解条件まで網羅的にご紹介します。

2.ソフトバンクの債務整理とは？対象となる債務の種類

2.1債務整理できるのはどんな支払い？

ソフトバンクへの支払いが以下に該当する場合、債務整理の対象となる可能性があります。

• 月々の携帯料金（音声通話、データ通信）
• 分割支払い中のスマートフォン本体代金
• 違約金や解約手数料
• 延滞金や督促費用

債務整理とは、借金や未払い金を法的に整理し、減額・分割・免除などの交渉を行う手続きのこと。自己破産・任意整理・個人再生などの方法があります。

2.2「通信費だから対象外」は誤解

「通信費は借金じゃないから債務整理できないのでは？」と思われがちですが、実際には支払いの継続が困難な場合、債務整理の対象となります。

また、スマホの本体代金は“割賦契約（ローン）”であるため、クレジットカードの借金とほぼ同じ扱いです。

3.債務整理で分割・減額交渉が可能な条件とは

3.1任意整理で分割払いの交渉が可能

ソフトバンクの未払いがある場合、まずは任意整理を検討しましょう。任意整理とは、弁護士が債権者（この場合はソフトバンクまたは債権回収会社）と交渉し、以下のような結果を目指す手続きです。

• 将来利息の減額免除：​任意整理では、任意整理を行わなければ毎月発生するはずであった利息（将来利息）を減額免除してもらうことが可能です。
• 遅延損害金の減額免除：​返済の遅延によって発生した遅延損害金（経過利息）の免除を求めることができます。ただし、最近では多くの場合は遅延損害金の減額免除はできません。
• 毎月の返済額の減額：​分割回数を延ばすことで、毎月の返済額を減額することが可能です。​

3.2返済能力の証明が債務整理の成功のカギ

債務整理（任意整理）の交渉が成立するためには、「継続的に返済できるだけの収入や支出管理能力がある」と判断される必要があります。

状況によっては、勤務先や毎月の収支状況の開示が求められる場合もあります。

4.ソフトバンクの債務整理における和解条件【最新版】

ソフトバンクは債務整理において和解条件が厳しい業者です。多くの消費者金融やクレジットカード会社では36回から60回程度の分割返済が可能であるのに対し、ソフトバンクでは10回以内の分割返済しか認められません。

以下にソフトバンクの債務整理（任意整理）における最新の和解条件を解説します。​

4.1将来利息

ソフトバンクの未払金は通信料金や端末の分割代金であり、利息は原則として発生しません。

そのため、ソフトバンクの債務整理においても将来利息は発生しません。

4.2遅延損害金（経過利息）

ソフトバンクの債務整理では遅延損害金の免除はできません。

4.3分割回数

ソフトバンクの債務整理では、最大10回分割までしか認められません。

例えば、ソフトバンクに対して20万円の未払金があった場合、月2万円の分割払いとなります。

ソフトバンクの未払金が多額の場合には毎月の返済額も高額になりますので、任意整理以外の手段（個人再生や自己破産）を検討した方が良い場合もあります。

5.弁護士に相談するメリットと手続きの流れ

5.1専門家の力でスムーズに解決できる

債務整理は法律に関わる手続きであり、書類作成・交渉・調査などが必要です。弁護士に依頼することで、以下のようなメリットがあります。

• 督促から解放され精神的ストレスを受けずに済む
• 債権者との交渉を有利に進められる
• 手続きミスによる不利な和解条件からの回避

5.2債務整理の流れ（任意整理の例）

1.弁護士に相談（初回無料相談が多い）

2.本人確認・契約書類の締結

3.ソフトバンクへ受任通知の発送

4.債権調査

5.ソフトバンクとの交渉

6.和解締結・分割返済の開始

6.ワイモバイルやLINEMOでも債務整理できる？

6.1ソフトバンク系列も対象に含まれる

ワイモバイル（Y!mobile）やLINEMOは、ソフトバンクのサブブランドです。そのため、料金未払い・端末代金の分割残債がある場合、債務整理の対象になります。

• ワイモバイルの例：通信料金及び端末代の未払あり→いずれも債務整理（任意整理）可能
• LINEMOの例：通信料金の未払あり→債務整理（任意整理）可能

サブブランドでも、原則として弁護士を通して交渉ができます。

6.2法律事務所に債権回収を委託された場合の対処法

ソフトバンクの支払いを長期間滞納すると、ソフトバンクの未収金が債権回収を得意とする法律事務所に委託されます。代表的な委託先の法律事務所には以下のようなものがあります。

• 弁護士法人礎総合法律事務所
• 弁護士法人市ヶ谷中央法律事務所など

こうなると、今後の連絡窓口は委託先の法律事務所に変わり、電話やハガキによる督促が届くようになります。

6.3法律事務所に委託された後でも債務整理は可能

弁護士が介入すれば、法律事務所に委託された後であっても債務整理（任意整理や個人再生など）が可能です。

督促を放置すると、裁判を起こされ、最悪の場合には給与など財産の差押えにまで発展する恐れもあるため、早めに相談することが重要です。

7.債務整理後の影響と注意点

7.1信用情報への影響（いわゆるブラックリスト）

債務整理を行うと、信用情報機関（CIC・JICCなど）に「事故情報」として登録されます。これにより、

• 新たなクレジットカードの発行
• 各種ローン（住宅ローン・自動車ローン・教育ローン・消費者金融など）
• 携帯電話の端末分割購入
• 一部家賃保証会社の場合における賃貸住居の契約

といった契約が原則として完済してから5年～7年間は制限されます。

7.2携帯サービスの利用制限はある？

ソフトバンクの債務整理後、ソフトバンク回線の新規契約は今後一切できない可能性が高いです。ただし、以下の点も覚えておきましょう。

• 原則として他の大手キャリア（docomo・au等）も今後一切契約ができない可能性が高い（いわゆる通信ブラック）
• SIMフリースマホを提供する格安SIM会社を利用すれば携帯電話の契約が可能です。

8.体験談：ソフトバンク債務から立ち直った人たち

事例①：20代女性（会社員）

債務額：合計約20万円（通信料金及び端末代金）

状況：FXにより消費者金融やクレジットカード会社に対する借金が増大し、返済に圧迫されてソフトバンクの料金も滞納した

解決策：任意整理により月20,000円×10回で和解

事例②：40代男性（アルバイト）

債務額：約30万円（通信料金及び端末代金）

状況：精神疾患により仕事を退職し、ソフトバンクの料金も滞納した

解決策：他の借金と併せて自己破産申立てを行い、借金は全額免除

9.よくある質問Q&A

Q. 債務整理したらスマホは使えなくなる？

A. スマホ（通信会社）を債務整理しない限りは現在使用中のスマホが停止するわけではありません。ただし、契約中の通信会社を債務整理した場合、強制解約になります。

Q. 過去に債務整理していても再び債務整理できる？

A. 可能です。ただし、前回からの期間や現在の収入状況によって、債務整理の方法（任意整理・個人再生・自己破産）が一部難しくなる場合もあります。

Q. 学生や専業主婦でも手続き可能？

A. 本人に収入がない場合でも、家族の収入などから返済することができる状態であれば任意整理が可能なケースもあります。一度弁護士に相談をしてみましょう。

10.債務整理を成功させる3つのポイント

早めの相談がカギ

• 裁判を起こされる前に早めに相談することで選択肢が広がります。

家計の見直し（節約）を一緒に行う

• 債務整理を成功させるためには、節約を行うなど家計の見直し（収支状況の改善）が重要です。

自分の状況に合った最適な債務整理の手段を選択する

• 負債額や収支状況、財産状況などによって、最適な債務整理の手段（任意整理・個人再生・自己破産）は異なります。弁護士に自分の状況を細かく説明し、最適な手段を選択しましょう。

11.まとめ：一歩踏み出せば、未来は変えられる

ソフトバンクの債務整理は、誰でも抱え得る問題に対し、法的に解決する手段です。

携帯料金や端末代の未払いで悩んでいるなら、まずは一度、専門家（弁護士・司法書士）に無料で相談してみてください。

「スマホが止まるのが怖い」「これ以上払えない」 そんなときこそ、あなたの再スタートに向けて一歩踏み出しましょう。